4〜5歳から読める『お金の絵本』おすすめ4選

お金教育をする際に「絵本」は、とても素晴らしい教材になります。
ストーリーやキャラクターの心情を通して、お金の概念や役割を肌で感じるきっかけにつながります。

今回は、4〜5歳の子でも読める『お金』に関する絵本を4冊紹介します。

マナボーとまなぼう おかねのえほん

おかねのえほん

あらすじ

マナボーが、おばあちゃんの財布に入っている300円の行方を追いながら、お金の流れ、お金の種類、お金の数え方を学ぶお話。
読者はページをめくりながら、マナボーと一緒にお金について学べます。

おすすめの理由

お金を学ぶ最初の本にピッタリ
ストーリーがシンプルで、非常にわかりやすく構成されています。
お金を学ぶ最初の本にはぴったりです。

・買うとはどういうことか?
・お金の種類(硬貨と紙幣)
・お金は回る(使うことにより手元にあったお金が旅をする)

ということが、ストーリー仕立てで書いてあります。
4歳くらいの子供であれば、十分に理解できる内容だと思います。
(5歳くらいだと、下記の「100円たんけん」の方が面白いかも)

読み終わった後は、お買い物ごっこで実践あそび
読み終わった後に親子でお買い物ごっこ遊びができるように、ページの最後に「切り取って使えるお金」がついています。
読むだけでなく、遊びを通じて、実際にお金を使う体験もできるのがポイントです。
普段、何気なくしているごっこ遊びに、リアルなお金の受け渡しが加わるだけで、子供の理解度は格段にアップすると思います。
ごっこ遊びのレベルもあがって、子供も大喜びのはずです。

100円たんけん

100円たんけん

あらすじ

「100円」で買えるものを探しながら「お金の役割」や「物の価値」について学ぶ本。
豚肉と牛肉では100円で買える量が違う。では八百屋さんは?お寿司屋さんは?パンやさんは?など、色々な発見を子供にうながし、お金について考えるきっかけを与えてくれます。

おすすめの理由

考えるきっかけを与えてくれる
子供にとって馴染み深い「100円玉」を切り口にしているので、わかりやすく取っつきやすい本です。
・100円で、どんなものが買えるのか?
・買う場所によって、買えたり買えなかったりするのはなぜか?(100円ショップだと買えるのに、専門店だと買えない)
など、さまざまなモノの価値について、疑問を投げかけるように書かれているので、子供に考えるきっかけを与えてくれます。

読み終わった後は、100円ショップで実体験しよう
お話の中に、100円ショップやコンビニという身近なお店が出てきます。
読み終わった後は、親子で実際に「100円たんけん」ができるのも、この本の面白いところです。

実際に買い物するときは「消費税」がありますが、その分は親が出してあげて、まずは親子で、お金について楽しく体験学習することを目標としてあげるといいと思います。

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レモンをお金にかえる法

レモンをお金にかえる法

あらすじ

アメリカの子供が夏になると、おこづかい稼ぎに道でレモネードを売るという話を絵本にした作品。
レモンを買う、レモネードを作る、レモネードを売る…という経済活動を中心に、原料、価格、消費者、製品、卸売り、利益、初期投資、労働、経営、賃金…などの経済用語を、わかりやすく説明しています。
難しいと思いがちな経済を、とても簡単なものだと思わせてくれる作品です。

おすすめの理由

わかりやすく「経済とは何か?」を教えてくれる本
非常にシンプルで、わかりやすく経済活動についてストーリー仕立てで書かれています。
「自分の力でお金を稼ぐ」には、どういった考え方で活動するべきか?、どういったことが起こりうるのか?(価格競争、労働争議など)を教えてくれる本です。
5歳くらいから読んであげると、経済用語はピンとこなくても、お金を稼ぐためには背景にどういったことが行われているのか、を考えるきっかけになると思います。
(経済用語にピンとくるようになるのは、小学校3年生くらいからかと。)

大人向けのビジネスセミナーでも活用されている
サブタイトルに「経済学入門」とあるように、経済のABCがぎっちり詰まっていますので、大人向けのビジネスセミナーなどでも取り上げられていたりします。

買物絵本

買物絵本

あらすじ

ストーリー仕立ての本ではありません。
本書は、お金で買えるもの、買えないものを通して、暮らしと経済を見つめ直す考察絵本です。
例えば、お金を払って学校へ通う権利を買う。それは、学習、研究などの機会を買ったということです。つまりそれは同時に、嫌味や文句、はげましやお褒めなどを買ったという見方ができます。
お金を払って一体「何を」買っているのか?お金で買えないものはないのか?など、疑問を持ちながら、親子で楽しめる作品です。

おすすめの理由

お金の本質について、深く考えさせられる
とにかくお金について深ーく考えさせられる本です。
お金を払って、何かを「買う」という行為は、結局どういうことなのか?何を得て、何を手放すのか?
本質を考えさせられる絵本です。

子供が「この商品が欲しい」と短絡的に買っている行為に対して、親が「この商品を買って一体何が得られるのかな?」なんて、疑問をぶつけてみてもいいかもしれません。

ぜひ親にも読んでほしい一冊です。
(特に普段、何気なく買い物をしてしまっている人は、ぜひ一度読んでみて。)

買物絵本 (GOMI TARO WORKSHOP)[本/雑誌] (児童書) / 五味太郎/著

読んだ後は、体験学習を

4〜5歳になると、身の回りのこともある程度わかってくるようになります。
それに合わせて絵本も、学習要素が高いものでも理解できるようになってきます。

ぜひ絵本を読んだ後は、実際に買い物などでお金に触れる体験をしてあげてください。

(私も子供と買い物に出かける時は、常に100円、50円、10円など、小銭を持つようにしています。)