子供と行くところ、ほぼすべてと言っていいほど「ガチャガチャ」が置いてありますよね。
みなさんは、あれ、させていますか?
グズったらさせている家庭もあれば、ルールを決めてさせている家庭もあったりします。
今回は、わが家の「ガチャガチャ」との付き合い方についての記事です。
ガチャガチャは、依存性が強い?!
子供を産むまで気づきもしなかったのですが、子連れで行くような場所には、ほぼ100%「ガチャガチャ」が置いてありますよね。。
大手スーパーや商業施設はもちろんのこと、ドラッグストアやコンビニにまで置いてあります。
要するに、子供がグズった時に、近くのガチャガチャを指差して
「これやらせてあげるから、機嫌直して〜!!」
と親が簡単に言えてしまう環境なのです。
簡単に言えてしまうということは、次も同じことをやる可能性が高いということ。
つまり、依存する可能性が高いということです。
(企業もビジネスでやっているので、置いておくに越したことがないことは充分わかるのですが。)
大人からしたら「300円で子供が機嫌を直して、とりあえずこの場が収まれば安いもの。」って判断なんです。
でも子供は、小さくてもとても賢いので
何か「アイツ=ガチャガチャ」は割と簡単にやらせてもらえるゾ!
しかもちょっと楽しいゾ!
おもちゃも出てくるゾ!
出てきたおもちゃが大して気に入らなくても、次もグズればまたやらせてもらえるゾ!
と学習していきます。
そして、段々と「いつもさせてくれるのなら、今日もさせてくれるんだろ!」「なぜ、昨日は良くて、今日はダメなんだ!?」と思うようになり、「○○○だから、ガチャガチャさせてあげている」という親の意図とは関係なく「ガチャガチャがあったら、やれて当然!」となっていき、依存度が高まっていきます。
親も同じように、「まぁ、300円で丸くおさまるなら、いいか。」とズルズルと甘んじていきます。
ガチャガチャに依存すると、どうなるか。
ガチャガチャそのものが、グズリの原因になる
解決方法が「何かを買って与える」だけになると、状況によってはそれができないケースもあります。
何より、簡単にサイフからお金を出すのは、お金教育の観点からはNGです。
子供がグズった時の解決手段をガチャガチャにしてしまったら「グズリさえすれば、ガチャガチャができる…。」と、本来はグズらなくてもいい状況でも「なぜ、出来ないんだ!」と理解できず、ガチャガチャそのものがグズリの原因になってしまいます。
前述したように、ヤツらは賢いのです。笑
子供なんて数分で気分がコロコロ変わる生き物なので、実は「にらめっこしましょう〜笑うと負けよ〜」と親があやしたりするだけで充分気分が変わるのに、いちいちお金を使ってガチャガチャで事を収めるのはデメリットしかないです。
極論かもしれませんが、将来、子供が大きくなって、気分が落ち込んだときに「モノを買って解決する」ようになってしまいかねないです。
賢く〇〇できたら、ガチャガチャ1回はアリ?!
賢くお買い物できたら…というのは、「成果に対するご褒美」なので、全くナシではない気もします。
ただあくまで「ガチャガチャに入っているおもちゃが欲しい場合にのみアリ」かなと思います。
「とりあえずガチャガチャがやりたいだけ、中身は何でもいい」という理由だと、モノを大切にしなくなるので、オススメしません。(中身が何でもいいかどうかは、様子を見て、親が判断する)
それであれば、お買い物の途中にお菓子を一個買ってあげるほうが断然いいです。
使わないおもちゃにお金を払うのは、浪費。
必ず食べるお菓子にお金を払うのは、消費だからです。
同じ100円でも、価値が全然違います。
わが家がガチャガチャをするのは、どんなとき?
「楽しさ」と「特別感」が感じられるとき
わが家がガチャガチャをしていいよ。と言う時は、楽しさと特別感が感じられる時だけです。
具体的には、こんな時です。
・家族全員でレジャーに行ったとき/隔月1回程度
・従姉妹が遊び来たとき/月1回程度
夢のような楽しい1日に、ガチャガチャをプラス
家族全員での動物園や遊園地に行くレジャーは、子供にとっては夢のように楽しい1日です。
この時は、レジャー内容によってはお金もたくさん使いますが、子供がやりたいと言うのであればやらせてあげます。
理由は、こういう体験の時にやったガチャガチャのおもちゃは、とても大切にするからです。
後から「これは、○○○に行った時にやったね!そのとき、パパが○○○して、私が○○○になって…」などと、思い出を語り始めます。普段は全然遊ばないけど、おもちゃを見ると思い出が蘇るみたいです。
ただ、ミュージアムショップなどでお土産を買ったりしていたら「今日は、もう買ったから次にしようね。」と言い聞かせます。
(もしグズったら「じゃあこのお土産をお店に返してきたらできるよ。やる?」と聞きます。もちろん嫌なので泣きますが、本人が選ぶまでゆっくり待ちます。親は我慢です。。ほぼ100%、お土産をとります。笑)
あと、たまに私が一人で休みたいとき、パパが子供の面倒を1日見ることになります。
すると、電車に乗ってどこかに行くので、パパのお小遣いでガチャガチャをして帰ってきます。
(パパとのお出かけは特別なので)
従姉妹が遊びに来る特別な日に、ガチャガチャをプラス
月に1回、上の子より2歳上の従姉妹が遊びに来ます(隣の義両親の家に)。
朝8時から15時頃まで、がっつりばぁばとじぃじがお世話をしてくれる日です。
その日の恒例の行事として、昼ごはんを食べた後、ガチャガチャをしに行くのです。
従姉妹が来るだけでも充分楽しいのに、プラスガチャガチャができて、しかもそのおもちゃで遊べる…。
上の子にとってはとても嬉しい時間です。
たまに、従姉妹と出てきたおもちゃを交換したりしています。
「白が嫌だったみたいだから、交換してあげたんだよ。」とか言って、思い出を語っています。笑
ガチャガチャができる時のルールを、具体的に子供に伝える
子供には「ガチャガチャができる時はこんなとき」というのを具体的に伝えています。
わが子はまだ幼児なので、言葉だけでは理解できません。
なので、言語化した上で、親の行動を見ながら体験を通して理解していっています。
ルールを理解するまでは、ごねまくる(負けないで!)
例えば、子供が4歳になる前くらいの頃でしょうか。
自分のやりたいことを相手に言葉で伝えられるようになってきたくらいの年頃です。
毎日「ガチャガチャがやりたい」とごねられました。
(保育園の帰り道にガチャガチャが置いてあった。ママと下の子と3人で毎日そこを通る。)
もう毎日毎日、同じ時間に、同じ場所で、ごね続けるのです。。
「パパはやらせてくれるのにー!」と怒ってみたり、
「これ、ばぁばとやったんだよねー。」とチラッとこちらの顔色を伺ってみたり
「ガチャガチャを見ているだけだよ(やらせてくれたら嬉しいなー、チラッ)」とか
「賢くお買い物に付き合ったら、1回やっていいかな?」とか
「カエタくん(下の子)がやりたいって言っているよ。でもまだ小さいから私がやってあげようかな。」とか…。
いやもう本当、色んなバリエーションで要求してくるんです。
日によっては、ガチャガチャの前で20分くらい泣いて、喚いて、甘えて……。
近くにいた警備員さんも「またやってる…」と笑っていました…汗
でも、頑として、やらせませんでした。
そのうち、納得したのか諦めたのか、言ってこなくなりました。
この時は、4歳になる前で、まだ「ママはやらせてくれない。ばぁばとパパはやらせてくれるのに!」という人軸での判断でしたが、
5歳を目前にした今、「今日は、ガチャガチャできる日だ!」と体験軸で判断できるようになってきました。
結果的に、ルールを理解するまでは、1年くらいかかったんですよね。
ご家庭によっては「ガチャガチャは絶対にやらせない!」とルールを決めているところもあると思います。
もちろん、それもご家庭の方針なので、まったく異論はないのですが、
ただ「なぜダメなのか?」は、具体的に伝えてあげてください。
でないと、その愛情が子供にとっては単なる厳しさで終わってしまう気がします。
ちょっと例外のお話
お友達と公園で遊んでいたのですが、お友達のご機嫌があまり良くなくて(お昼寝していなかった)、普段は貸してくれるおもちゃをその日は貸してもらえませんでした。
たまたま、その日はお友達のおもちゃしかなく、今まで楽しく遊んでいたこともあって、泣いて泣いて泣いて…。
その時は「ちょっと嫌なことがあったね。近くにガチャガチャあるから、1回やって気分を変えてから帰ろうか。」と言い、近くのドラッグストアに行きました。
泣きながらガチャガチャを回して、おもちゃが出てきた後は、すっかり機嫌がよくなっていました。
その時に当たったのは、クリームパンダのお人形なのですが、別にそのキャラクターは全く好きではないんですが、1年ほど経った今でも大切にしています。
例えるなら、失恋したときに親友がおごってくれたアイスの味、みたいな感じでしょうか。
別にめっちゃ美味しいアイスではないけど、ずっとその味を覚えている…みたいな。
クリームパンダのおもちゃは、上の子にとっては、モノではなく「思い出」に近い感覚なんでしょうね。
体験とセットだと、中身のおもちゃも大切にする
子供の周りは、ガチャガチャで溢れています。
そして、アイツが楽しいものであることも、子供は知っています。
ムダな買い物だ!と言ってしまうのは簡単ですが、子供がそれを理解するのは、もう少し大きくなってからです。
であれば、上手な付き合い方を教えてあげる方が、子供へのリターンは大きいと思います。
子供の周りは、ガチャガチャで溢れている。
だからこそ、お金教育の一貫としてそれらと向き合っていけたらいいなと思います。