子供におこづかいはあげない。4歳からの「お駄賃制度」をオススメする理由

こんにちは、アタエカです。
「お金教育」をコツコツ家庭で実践している、2児の母です。

今回は、親なら一度は悩む「子供のおこづかい」について。
わが家は4歳から、おこづかいではなく「お駄賃制」を始めました。

お金の計算ができない年齢でも工夫次第でできます。
結構メリットも多かったので、やり方も含めて紹介します。

なぜ「おこづかい制」ではなく「お駄賃制」を選んだの?

まず最初に「なぜ、お駄賃制にしたのか?」ということを説明します。

おこづかいNG!という家庭が増えている

実は最近、おこづかいを定額で渡すのはNG!
って家庭が増えてきています。

理由は、毎月決まった額を何もせずにおこづかいとして渡すのは「サラリーマン癖がつくから」だそうです。

ちなみにおこづかいNG!を推奨しているお金教育の本は多いです。

世界で活躍する起業家は、おこづかい制ではなかった

子供が生まれてから、色んなジャンルの教育本を読んできました。

その中で、お金教育のお手本として「ユダヤの家庭教育」が注目されています。

理由は、今まさに世界を引っ張っている企業のビジネスエリートが、この「ユダヤのお金教育」を受けて育ったから。です。
彼らは、小さい頃からおこづかいを貰わず、家庭内でも対価に応じて報酬を受け取っていました。

世界No.1銀行家の酒井レオさんの著書「世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法」でも、触れていました。

僕は、ニューヨークで生まれ育った、日本人を両親にもつ日系アメリカ人です。
幼い頃はユダヤ人のコミュニティの中で育ち、ユダヤの家庭の教育を目の当たりにしてきました。
ユダヤ人といえば、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、グーグルのラリー・ペイジ、マイクロソフトのスティーブ・バルマー、スターバックスのハワード・シュルツ、GAPやゴールドマン・サックスの創業者もユダヤ人。
いま世界を制覇しているのは、ユダヤ人だと言っても過言ではありません。

(中略)

欧米ではエリート層ほど子どもにお小遣いをあげていません。
特に「お金に強い民族」であるユダヤ人の富裕層で、子どもにお小遣いをあげている親はほとんどいないと言っていいでしょう。
何も働いていないのに、毎月決まった額のお金を自動的にもらえる、なんてことは普通に考えてみてありえないことです。
大人になってから、働かずしてお金をもらえる人はいませんから。
労働の対価としてお金を得られるということを幼いころから認識させるのです。

参考文献:世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法(酒井レオ)

ユダヤの家庭教育は、世界で活躍しているビジネスエリートの例から見ても、注目度が高く、かつ成果が出ているからなんでしょうね。

まさに時代に合ったお金の教育方法なんだと思います。

[感想まとめ]親向け『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』

なぜ4歳からはじめたのか?

お金の計算よりも先に
「正しいお金マインド」を身につけて欲しいから

お金の計算ができるようになったら「おこづかい制」や「お駄賃制」を始めるって親御さんもいますが…。
私は、それでは少し遅いと思います。

理由は、お金教育の第一歩は、
お金の計算よりも「正しいお金マインド」を身につけること。

だからです。

お金マインドとは?

簡単に説明すると、
「お金に対するその人なりの信念のこと」
です。

「お金とは〇〇である」の〇〇に何を入れるかで、その人のお金マインドが分かります。

数多くの成功された起業家や投資家は、この〇〇の部分は「問題解決の対価」だと言っています。
人が困っていることを解決すれば、その対価として支払われるもの=お金。
まさに、お金の本質ですね。

この「お金の本質」を子供に正しく理解させて、実行させることがお金教育の根幹なんです。

変な知恵がつく前に
「正しいお金マインド」を刷り込める

教育って、刷り込みの部分が、実は多いです。(そして楽です)

特にマインドにあたる部分は、変な知恵がついてから修正しても難しいです。

できるだけ、お金の損得がまだよく分かっていない内に「お金は、人が困っていることを解決すればもらえるもの」と刷り込みたかったのです。

もちろん、もっと成長してお金の計算ができるようになったら、こっちの商品が高い、とか安いとか、自分で判断しないといけません。
ですが、今はそれよりも、正しいお金マインドを身につけるのが先かなと思っています。

まぁ、子供と一緒に買い物に行くと「うわっ!この商品高いっ!」とか私が言っているのを聞いているので、多少なりとも高い安いの概念は勝手に身についています。。笑

有名な投資家が、自分の子供に2歳からお金に触れさせていたから

別記事でも紹介しましたが、ミアン・サミさんは自分の子供に2歳の頃からお金を数えさせていました。まだしっかり計算もできない年齢ですが、そのことで、お金に関する敷居が低くなったようです。

ミアン・サミさんの本の感想はこちら↓↓↓

[感想まとめ]親向け『お金の教育がすべて。7歳から投資マインドが身につく本』

親の言うことを素直に聞く「天使の4歳児」だから

年長や小学校に入りだしてから、お金を渡すという親が多いようです。
ただ、それ位の年齢になってしまうと、「お金をこうやって使うんだよ」と教えても素直に聞かないことが多いのではないか…と思いました。
(特に女の子…笑)

2〜3歳は、イヤイヤ期とかぶるのでダメ。
しかも数字も読めたり読めなかったり。

ちょうど数の概念が分かるようになり、物欲も旺盛。
でも親の言うことを素直に聞いてくれる…4歳がベストだ!と思い、実践してみました。

結果、4歳からスタートして大成功

何をもって成功とするかは、親御さんによって違うと思いますが…。

わが家は
・お金へのプラスの関心が高まった
・お金は労働して手に入るもの

という認識は多少なりとも伝わっている気がするので、成功と思っています。

今までは雑貨屋さんや100均などで「買って〜!」とお願いするだけだったのが、「自分でお金稼いで買ったらいいよ。」というと「わかった!がんばる!」と言って、ぐずることもなくなりました。
(これ、親としてはめっちゃくちゃありがたい…笑)

どうやってお駄賃制をはじめたらいいの?

ここからは、わが家が娘に行ってきた「お駄賃制に入るまでの流れ」を説明します。

・3歳0ヶ月〜
本物のお金に触れさせる機会を与える

具体的には
・お店のレジで、親の代わりにお金を渡してもらう(お釣りも受け取る)
・誕生日なのにいただくお祝い金のお金を見せる

などです。

・3歳7ヶ月〜
屋台でサイフを持たせて買い物をさせる
お金の絵本を読む

この時期はとにかく、お金についての関心を高めます。

具体的には、下記の記事を読んでください。

3歳にお金を教えるには?夏祭りの屋台でお金を教えるコツ

2〜3歳から読める『お金の絵本』おすすめ5選

・4歳0ヶ月〜
お駄賃制スタート

そして、4歳。
ここからようやく本格的にスタートさせました。

4歳は、年少さんということもあり、保育園での先生の接し方も変わってきます。
(自宅保育だった子も多くは幼稚園に通いだす時期です)

なので、3歳10ヶ月ごろから、
「4歳になったら、ママの困りごとを代わりにやってくれたらお駄賃あげるよ。」
と伝えていました。

そんなに頻繁ではないですが「もうすぐ4歳になるんだよ〜」と子供本人が言っている時に、言うようにしていました。

最初は意味がわかっていなくて「?」顔でしたが、
ある日、「あっ!前にお手伝いしたときにお金くれたよね!あれのこと?」って伝わりました。

あ、ちなみに数の概念がないと導入が難しいので、数字は2歳なりたて頃から教えました。

お駄賃制のルール

明確なルールは、子供に伝えない

実は「これをやってくれたらお金をあげるよ。」と明確に子供に伝えていません。
そこは、自分で考えろ。って思って。。
ビジネスの世界では常識ですよね。

「洗濯物を畳んだらお駄賃あげる」
「掃除をしたらお駄賃あげる」
は、絶対NG。

これをやってくれたら…、のこれの答えは、
子供本人が考えて身につけて欲しいなって思っていますので、敢えて公言していません。

お駄賃が発生する基準

子供本人には伝えていませんが、お駄賃が発生する基準はあります。

それは
①パパママが普段やっていることを、自主的にやってくれた時
②パパママが困っていることをやってくれた時
です。

①では何回かお駄賃をあげたことがあります。
②はまだありません。(困っていることで大きなことがまだないからな…)

子供がやった仕事を、親がチェックする

社会に出たときには、その仕事を「やっただけ」ではお金は発生しません。
成果が見合って初めてお金をもらえます。

なので、親がお願いしていた通りに仕事ができているか
「ママ、チェック入りま〜す!!」
と言って、子供の仕事の出来不出来を確認します。

きちんと出来ていなかったら、やり直してもらいます。

今はお手伝いしてお金を稼ぐのが楽しいのか、やり直しで嫌な顔をされたり、愚図られたことはありません。(でも、成長するとそういうこともあるだろうな。。)

今までお駄賃が発生した事例(具体的に)

どれも自主的に言い出しました。

洗濯物を、全部たたんでタンスに収納

洗濯物たたむ

突然「人形の服が欲しいから、洗濯物たたむ!」と言い出しました。
結構な量があり「途中で投げ出したら、お駄賃はないよ。」とクギをさしましたが、見事にすべてたたみきり、タンスに収納していました。

たたみ方は正直微妙でしたが、そこは4歳なので、目をつむりました。
もう少し大きくなったら「完璧に仕事をしないと報酬はない。」ということも教えないといけないな。。。

野菜をちぎって、サラダを作る

サラダを作る

ママがご飯の用意をしている時に「お手伝いする〜」と言って、サラダを作ってくれました。

野菜をちぎって、家族分に均等に分けるという作業でした。
トマトだけ少し多めに自分の皿に盛っていて笑いました。。

ホウキで、部屋の掃除をしはじめた

本人は遊び感覚でやっていたんだと思うんですが、「掃除をしている」という意識はあったので「助かるわ!ありがとう!」と言ってお駄賃を渡しました。

ママの仕事を代わりにしてくれる=ママは助かる=お駄賃発生
という流れです。

ちなみに、部屋の掃除は家族の一員としてやって当然。
という考え方もありますが、私は子供部屋の掃除以外は、基本的に報酬は発生していいと思っています。

お駄賃制をはじめると、お金に対する関心が高まる

お駄賃制をはじめてから、明らかに子供の意識が変わりました。
弟の汚れた服を自分で洗濯カゴに持っていったり、お客さんが来たときに代わりに机を拭いてくれたり、お皿を出したり…。

仕事が終わったら、貯めたお金を出して嬉しそうに数えています。

10円、5円、1円…。
数えているうちに、お金の種類も覚えてきました。

果たして、目標としているものが買えるまで、お金稼ぎをできるのか…。
親も楽しみです。

 

後日、お駄賃制で、わが子に身についたことを記事にしました。
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4歳からのお駄賃制で、わが子に身についたこと。