先日、地元の夏祭りに行ってきました。
お祭りって、わくわくした雰囲気が漂っていて、子供もついついテンションあがっちゃいますよね。
でも「あれ買って!あれやりたい!」って騒ぎだすのが、親の悩みのタネだったりします。。
でも、実は屋台は、小さい子でも「お金」について学べるチャンスの場なんです。
今回は、わが家の3歳児にした「屋台でのお金教育」について紹介します。
内容を説明(簡単に)
・子供にお金を持たせて、屋台をめぐります。
・所持金を考えながら、自分がやりたいゲームや遊びを選びます。
・自分のサイフからお金を支払います。
・お金がなくなったら終わりです。
(昔、100円握りしめて駄菓子屋さんで買い物をしたのと同じです)
なぜ屋台でやるの?
屋台は、小さい子供がお金を学ぶのにうってつけの場所。
理由は大きく2つあります。
お金のキリがいい(消費税を教えなくていい)
まだ小さい子なので、消費税の概念を理解できませんし、細かい計算もできません。
せいぜい1〜10くらいまでしか数えられないと思います。
街中で子供に買い物をさせようと思うと、どうしても消費税を無視できない。
その点、屋台だと税込みでキリのいい値段で商品が売っているので、子供がお金を数えたり渡したりするのに向いています。
また、基本的に100円玉で完結できるので、おつりもいらないので、サイフの中身が管理がしやすいです。
同じような価格帯のお店が並んでいる
おもちゃ屋さんだと、高いものから安いものまでピンキリですよね。
しかも、親が意図していないようなものを子供が選ぼうとしていたらついつい口をはさんでしまいがち。。
その点、屋台はだいたい同じような価格帯のお店が並んでいるので、お金の使い方に予測がつくので安心です。(この金額ならゲームが2つできるな…とか)
また、親が予算を決めやすいしのも魅力です。
親の狙いは?
・自分で物を選ぶ、買うという体験をしてほしい
・お金の種類を知ってほしい
・お金を使うことは「楽しい」のと同時に「限りがある」ということを知ってほしい
・お金は回っているということを知ってほしい(経済)
3歳のお金理解度は?(わが家の場合)
・ひらがな、数字は読める(1〜20)
・お金で物が買えることは理解している(お店屋さんごっこなどで)
・硬貨・紙幣を見ると「お金」だとわかる
・お金の種類は知らない
・お金は数えられない
・足し算、引き算もできない
・買い物では、親の代わりにお金を店員さんに渡したりする(基本、硬貨のみ)
※ちなみに3歳後半です
まずは、準備
用意するもの
100円玉10枚(金額はお祭りの相場にあわせて変えてOK)
100円玉10枚を一緒に数えました。
この時、「このお金は100円玉というものだよ」と教えました。
理解はできていないと思いますが、とりあえずお金の呼び名を覚えればOK。
子供のサイフ
わが家は、肩掛けポシェットに直接100円玉を入れました
理由は、歩くたびに「チャリン」とお金の音が鳴るから。
子供も嬉しそうに鳴らしていました。普段は持たせてもらえないお金を「持っている」という特別感が音を通して感じられるみたいです。
また、チャック式なので、お金を出し入れしやすかったです。
(がま口サイフだと口が固くて、子供の力では開けられない…)
ルール(子供にかける言葉)
![サイト運営者](https://okane-training.com/wp-content/uploads/2019/06/ataeka-300x300.png)
「だいたい2〜3回くらいゲームができるよ」
「お金はおまけしないから、慎重に選ぶんだよ。」
「自分でお店の人にお金を渡してね。」
いざ、お祭りスタート
まずはざっと、屋台をリサーチ。
どんなお店があるのかを事前に知って、何にお金を使うかを決めます。
(お祭りの規模によっては難しいかもしれませんが、できれば、事前にどんなお店が出ているのか?相場はどのくらいか?は親がリサーチして子供に教えてあげてください)
そして、お祭りの場所を端から端まで歩きます。
何がやりたいかを親がヒアリング
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予算的にはだいたい2〜3くらいだよ。
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何か削らないと、サイフのお金が足らなくなっちゃうね。
一番やりたいのはどれなの?
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じゃあ「スーパーボールすくい」は次の時にする!
お金を使う前に「予算」と相談するクセをつける
最初は子供に自由に選んでもらましょう。
選んだ内容がちょっと多すぎる場合は(予算をオーバーしそうな場合は)、一番やりたいものと、他の遊びに比べてそんなにやりたくないものをヒアリング。
親がやんわりと「全部やったらお金がオーバーするから、金魚すくいは次回のお祭りにしたら?」などとアドバイスしましょう。
ここで大切なのは
お金に限りがあるので「本当に必要か?そうでないか?」を考えるきっかけを与えることです。
お金を使う前に、一度サイフの中身と相談するクセをつけるために、親がうまくフォローしてあげてください。
では順番にやっていきます
まずは、看板の数字を読んで、値段をチェック
※上述しましたが、わが家の3歳児は、数字1〜20までは読めます。
一応、ゼロも理解している。
サイフの中からお金を取り出し、お店の人に渡す
ゲームを楽しむ
ヨーヨー300円
次に…輪なげ400円
偶然にも、輪が入って喜んでいました!
(でも景品はちっちゃなお菓子ひとつ…笑)
最後に念押し
そして、次で最後ですが、念のため念押し。
(なにせ3歳児なので、自分が決めたことを忘れちゃうんですよね…汗)
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本当に「金魚すくい」でいいのね?
気持ちに変化はなかったので、
最後に…金魚すくい300円
※写真はイメージです
最後におまけ
喉が渇いたので、かき氷。
これは親がお金を出してあげて、一緒に食べました。
は〜!楽しかったね!
おしまい……って、これでは終われません!
家に帰ってからすること
お金の種類を教える
すべての硬貨を並べて、お金の種類を教えました。
今日使ったのは「100円玉」だね。
この大きいのが500円、穴が空いているのが50円、5円、一番いい小さいのが1円玉…。
まだ3歳児なので、紙幣はまた別の機会に教えようと思い、今回は硬貨のみ。
実際にお金を使った後なので、とても食いつきがよく楽しく覚えていました。
いきなり「お金のことを勉強しましょう!」と言うと子供も構えてしまいますので、お金を使った後に「実はお金ってたくさん種類があってね…」って説明する流れにすると、スムーズに理解してくれると思います。
次の日にすること
(次の日でなくてもいいんですが)
この本を読んであげました。
これは、使った300円がどんどんと色んな人の手を渡って、最終的には「銀行」にいきつく…というお話です。
いわゆる「お金は回る(経済活動)」を教えたくて選びました。
「昨日使ったお金も、きっと色んな人の手を旅して、銀行にいくのかな〜」とか親子で話ながら読みました。
そうそう、わが家の3歳児は「銀行」って何か知っていました。
教えた覚えはまったくないんですが、やはり保育園で得た知識でしょうか。(感謝!)
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「実体験」と「学習」をセットで与えること
一度にお金のすべてを教えるのは難しいですよね。
取り組みの中で私が一番意識していることは、「実体験」と「学習」をセットで与えてあげること。
これやると、子供はびっくりするほど早く理解します。
一回ではピンときていなかったり、今はピンときていなくても、数週間、数ヶ月後に「あっ!理解していたんだ!」って気づかされることもあります。
(たぶん、アウトプットの能力がまだ追いついていなかったから、理解していないように感じただけ)
自分で物を選ぶ、買うという体験をしてほしい
・お金の種類を知ってほしい
・お金を使うことは「楽しい」のと同時に「限りがある」ということを知ってほしい
・お金は回っているということを知ってほしい(経済)
だったので、それはクリアできる体験になったかと思います。
まだまだ体系化されていない家庭での子供のお金教育。
日々、子供の様子を見ながら試行錯誤をくり返していきます!