小学生ともなれば、おこづかいをもらい始めたり、友達と出かけてお金を使うことが増えてきますよね。
そんなときに「お金の基礎知識」や「経済の仕組み」を知らないと、正しい金銭感覚が身につかなかったり、思いもよらないトラブルに巻き込まれるかもしれません。
そこで今回は「小学生が自主的に読みたくなる、超わかりやすくて面白い本」を紹介します。
一部マンガになっている本もあるので、文字がスラスラ読める子なら一人で読めると思います。
学校では教えてくれない大切なこと(3) お金のこと
基本マンガだから、サクサク読める
学習本でもマンガなら読む子っていますよね。
そんな子にうってつけです。
(小さい頃の私は、まさにそうでした。)
マンガを読んでいたら、いつの間にか経済のしくみを理解できるようになるのですから、親としても決して高い買い物ではないと思います。
しかも、このマンガ、大人が読んでも面白いんです。
笑いやユーモアが多めで、よくある学習本マンガとは一線を画しています。
(ただ、大人によってはこのノリが駄目……という人もいると思います)
お金のトラブルについても、詳しく解説している
税金や金融機関のことなど以外に、お金のトラブルにつながりそうなことが詳しく解説されています。
・お金の貸し借りはダメ!
・お札をコピーしてはいけない!
・おこづかいの有効な使い方は?
・貯金ってどうして大切なの?
など、お金を使う上で必ず知っておくべきことが、楽しくマンガで解説されています。
子供って、特に小学生ともなると、大人が細かく説明しても右から左にスルーしますよね。
でもこうやってマンガで解説されると、結構ストンと腹落ちしてくれます。
池上さん教えて! 世のなかの「お金」のこと
読書が苦手な子でも読みやすい
メディアでおなじみの池上彰さんが、お金がどうやって生まれたのか、税金の仕組みなど、社会にまつわる「お金」について書かれています。
クイズ形式で話が展開していくので、子供でも読みやすい。
何ページかマンガも載せてあるので、読書の苦手な子供でも少し頑張れば読めると思います。
また、全ての漢字に読み仮名がついているので、小学校低学年でも一人で読めます。
キャッシュレス世代に合わせて発売された本
2019年のキャッシュレス化施策を受けて、角川文庫が発売した本です。
なので、まさにキャッシュレス社会と現代の子供がどう付き合っていくべきかを、池上彰先生が解説してくれています。
銀行の仕組み、保険の仕組みや成り立ちの解説、クレジットカードの知識、電子マネーなどのキャッシュレス化について、詳細に説明してくれています。
いずれは子供のお小遣いをキャッシュレスにしよう。と考えている家庭でも、子供に「キャッシュレスの仕組み」を説明するのは難しいです。そんな時に、こういった本を読んでいるだけでも充分勉強になります。
経済についても詳しく解説されている
お金の仕組み以外にも、給料や賞与の額がどのように決まるのか、税金がどのように使われているのか、消費税が上がる理由などが書いてあります。小学生なら給与や税金などのキーワードは知っていても、その仕組みまでは理解できていないことが多いので、読むだけで勉強になります。
また、世界から見た日本の経済状況についても書かれているので、より広い視野を養えると思います。
本の目次
・1時間目 「お金」ってなんだろう?
・2時間目 「キャッシュレス」をもっと知ろう
・3時間目 「社会」とお金はつながっている
・4時間目 街でよくみる「銀行」のしくみ
・5時間目 「世界のお金」はどんなもの?
マンガでわかる! 10歳からの「経済」のしくみ まなぶっく
とてもしっかり作り込まれている
ハナテンというキャラクターが、銀行や株、税金、クレジットカードなど経済について説明するマンガ学習本です。
マンガといっても内容はとてもしっかりしています。
例えば「ケーキの値段をどうやって決める?」という疑問に、原材料は何を使っていて、どういうルートで輸入され、そこにどれだけお金がかかるのか(税金も)、など、経済のしくみを通してお金が学べる内容になっています。
活字が苦手な子でも、サクサク読める(マンガだから)
学習本でも、マンガなら読むって子いますよね。
(小さい頃の私は、まさにそうでした。)
そんな子にうってつけです。
マンガを読んでいたら、いつの間にか経済のしくみを理解できるようになるのですから、親としても決して高い買い物ではないと思います。
(うちの親もそう思ったのか、家にたくさんのマンガ学習本が並んでいました。。。)
池上彰のはじめてのお金の教科書
「難しいことを子供でも分かるように説明する」池上彰さんがお金について書かれた一冊。
池上彰さんが小学生の子どもたちに行った「お金の授業」から生まれた本です。お金を賢く上手に使うための正しい知識を、分かりやすく解説しています。
ページ数はそれほど多くないのに、ポイントを押さえた解説で内容は濃いです。まさにお金の教科書であり、入門書です。
参考に、目次を紹介します
↓↓↓↓
【第1章】お金のはじまりを知ろう
【第2章】お金のかしこい使い方
【第3章】銀行の役割を知ろう
【第4章】お金のかせぎ方・増やし方
【第5章】ニュースに強くなろう
とにかく、めちゃくちゃ分かりやすい!
さすが池上彰さん!
とにかく、とにかく、分かりやすいです!
見開きの半分がイラスト図解、もう半分が文章。
文章は多めですが、文字が大きくて大事な部分は太文字になっています。
漢字にはすべてフリガナが振ってあります。
イラスト図解はとっても可愛くて、子供がパッとみて内容を理解しやすいです。
子供がひとりで読めるよう、読みやすさの工夫がされています。
(子供によっては小学校低学年でも充分読める、でもマンガではありません)
おこづかいをあげる前に読む一冊
・おこづかいは「計画性」を学ぶもの
・大切なのは「貯める」より「上手に使う」こと
・買い物は選挙と同じこと(自分が支持する会社に一票を入れること)
など、大人でもハッとすることが書かれています。
子供がおこづかいを使う前に(自分で自分のお金を管理する前に)お金についての背景を知り、お金を使うとはどういうことなのか、を教えるのに優れた一冊です。
おこづかいとは、単に欲しいものを買う、お金を貯めることがベスト、という考えをいい意味で壊してくれます。
後半は、お金の稼ぎ方や株式会社についてなど、経済の仕組みにも書かれているので、お金と同時に経済活動についても学べる本です。
ドラえもん社会ワールド お金のひみつ
「ドラえもん科学ワールド」シリーズに次ぐ、ドラえもん社会ワールドのシリーズです。
日本公認会計士協会東京会という団体が監修していますので、内容はとてもしっかりしています。
ドラえもんのマンガを楽しみながら、お金の誕生から仕組み、税金、為替などについて理解を深めていく本です。
おこづかいの使い方など金融リテラシーをアップさせるページもあり、経済入門書にぴったりです。
「ドラえもん」と楽しく学べる
タイトル通り、ドラえもんが大好きな子供にピッタリです。
マンガと活字がバランスがいい
マンガだけでなく、活字ページには説明がびっしり書かれています。
(だいたい半々くらい)
ですので、最初はマンガだけ読んでもいいですが、子供が成長するにつれて活字を読める量が増えてくると、本書の使い勝手の幅も広がってくると思います。
兄弟がいるご家庭だと、下の子はマンガから、上の子はマンガと活字ページと両方読む…といった使い方もできそうですね。
マンガで勝手に学習してくれたら、儲けもの
今の時代、子供も親も忙しい…。
活字を読む時間はないけれど、マンガなら隙間時間で読める!って人は、大人も子供も案外多いのではないかな?と思います。
(マンガならすぐに集中できるし、中身も頭に入りやすい。)
今はマンガといえど、優れた良本がたくさんあります。
ぜひ、活用してください。